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輸出品売上の申告やインボイスの発行時点についての税務総局およびハノイ市税務局の提案

2023/08/24

2023年8月10日、税務総局は、法務部・税務政策部・税関総局に対して会議の招待状を送付し、8月15日の会議にて輸出品売上の申告やインボイス発行時点についてのハノイ市税務局に対するガイドライン草案を協議した。
現時点では、インボイス規定・VAT法・CIT法・税関法における税管理についてガイドラインが不一致となっている。具体的には、輸出品に対しての売上の申告やVATインボイスの発行時点についての考え方が異なっており、ハノイ市税務局の見解が一致していない。

(1)税関手続き完了の確認日は、納税者が税関申告書を作成した日である(2014年12月2日付オフィシャルレター1605/GSQL-GQ1号に基づく)。
(2)税関手続き完了の確認日は、商品が税関監督区域を通過した日である(2023年7月3日付オフィシャルレター3446/TCHQ-GSQL号に基づく)。

通常、グリーンチャンネルに分類される商品は、上記の2つの解釈による税関手続きの完了日にほとんど違いがない。
ただし、商品がレッドチャンネルとイエローチャンネルに分類される場合は、税関による現物確認後は、輸出手続きが完了したものとみなされる。その際、上記の(2)の考え方より、(1)の考え方による税関手続の完了日が早くなる。

ハノイ市税務局は、税関総局が発行した上記のオフィシャルレター3446/TCHQ-GSQL号を受領した後、次の通りに提案した。
・輸出売上の確定・インボイスの発行時期は、関税法と関連規定に従って商品が税関監督区域を通過した日であることを統一する。(上記(2)の考え方と同じ)(*)
・納税者が、2014年12月2日付の税関監督管理局が発行したオフィシャルレター1605/GSQL-GQ1号に従って売上を確定・申告した場合、再処理は行われない。(**)

検討の結果、税務総局はハノイ市税務局に次のように提案した。
・税務総局は、上記(*)で述べた提案に統一する。
・特に上記(**)の提案については、最終決定を出すように、税務総局が法務局(財務省・税務総局)および税関総局と協議する。

現時点では、上記に関しての正式な結果はまだ出ていない。弊社の見解では、将来的に輸出インボイスの発行時点は上記の(2)の考え方に準じることに統一すると考えている。

保守的には、企業は輸出商品のインボイスを発行する前に、以下税関総局の公式ウェブサイトで税関監督区域を通過した日を確認することを推奨する。
https://www.customs.gov.vn/index.jsp?pageId=136&cid=93

参考文献
1. 政府が発行された2020年10月19日付の政令123/2020/ND-CP
2. 税務省が発行された2014年8月25日付の通達119/2014/TT-BTC
3. 税関総局が発行された2014年12月2日付のオフィシャルレター 1605/GSQL-GQ1号
4. 税関総局が発行された2023年7月3日付のオフィシャルレター 3446/TCHQ-GSQL号