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【労務】個人情報保護法の制定に係る提案
2024/03/07
公安省は、個人情報保護に関する「社会問題の状況を評価する報告書」および「法案における政策の影響評価報告書」の2つを含む、個人情報保護法の新たな制定を要求する文書を発行した。
当該文書によると、現時点での個人情報保護に関する主な課題は以下の通りである。
1. ベトナムには個人情報保護に直接関連する法律文書が69件あるものの、個人情報および個人情報保護の概念や内容に関して統一性がない。
2. 個人情報をビジネス目的で使用する際の条件を具体的に規定する法令がない。このようなビジネス活動を行う企業等は数多く存在しており、数千万人にも及ぶ深刻な個人情報の漏洩事案や被害が多数発生している。
3. 個人情報の売買・漏洩・紛失が横行し、その取扱いに関する法令が整備されていない。基本的な原因は以下の通りである。
・個人情報保護に対する問題意識が低い。
・個人情報保護に関する政令第13/2023/ND-CP号がまだ不完全な状態であり、各企業の対応も遅れている。また、個人情報処理と個人情報の海外送付の影響評価・個人情報保護違反の通知はまだ整備されていない。
・制裁措置が整備されていない。
上記の課題解決を目的に、公安省は新たに「個人情報保護法」の制定を提案し、現在、各省庁や団体、個人からの意見を募集している。同法案が承認された際は、次回のニュースレターで更新させていただく。
